家に遊びに来た友達、「オバさん（私の母親のこと）、珍しくメイクしてるわね」
私、「でしょ（笑）」
いつもは、友達が遊びに来るとスーパーの特売品であるスナック菓子を出す母親なのだが、その日は近所で評判のお団子を出してくれた。
友達、「うちも家の塗り替えをした時は、このお団子を業者さんに出したわよ」
母親が珍しくメイクをしているのは、家の塗り替えをしてくれる業者さんにイケメンがいたから。
友達、「お団子、食べないの？食べないなら貰って良い？」
私、「良いわよ、食べて」
私が近所で評判のお団子を食べなかったのは、この頃、お団子ばかりオヤツに食べているから。
友達、「イケメンって得よね？」
私、「そうね。家の塗り替えをしてくれる業者さんがオジさんばかりの時は、お茶を出すだけだからね」
翌日
私、「えー、また、お団子？」
母親が連日、オヤツにお団子を出すのは、イケメンの業者さんが「お団子を美味しい」と言ったから。
私、「お団子ばかりだと飽きるわよ」
母親、「だったら、何が良いと思うの？」
私、「イケメンの業者さんは若いんだから、和菓子より洋菓子のほうが良いわよ」
母親、「そうね、ケーキを買って来るわ」
翌日は、私のオヤツもケーキになった。
父親が仕事の休みの土曜日
父親、「お団子やケーキでは腹持ちしないだろ」
母親、「何が良いの？」
父親、「イケメンの業者さんは若いんだから、ハンバーガーが良いよ」
母親、「そうね、今日はハンバーガーにするわ」
イケメンの若い業者さんは、お団子もケーキもハンバーガーも「美味しい」と言って食べてくれたのだが、年配の業者さんは胃がモタれるのか食べないため、残したものを私が頂く。
そのせいで、家の塗り替えが終わると、私は2キロも太った。
